一斉メール送信機能について

▶システムからPCメールへ送信

 

会員に対する一斉メール送信機能を組み込んだシステムを開発・運用していました。

VB6+BASP21の組み合わせで動作しており、10年程前に作成したシステムです。

導入当時はパソコンメールが主流でしたが、最近では大半の人が携帯メールに代わっています。また、携帯メールでは、迷惑メール防止として、PCメール受け取り拒否の設定をされているため、徐々にメールの到達率が下がり、数年前からは到達率が50%以下となってしまいました。

 

▶システムから携帯メールへ送信

 

「なんとか到達率をあげたい」と、アレコレ考えて次に講じた策がSMTPサーバにisoftbankを使用する方法です。

Softbankのサポート対象外となるようですが、送信すること自体は可能で、PCメールと認識されることもありません。

確認テストも終わり、いざ運用を始めると途中で送信エラーが大量に発生しました。

ソフトバンクの仕様を再確認すると、迷惑メール対策として、

 

24時間以内に500件以上のあて先に送信した場合、その後24時間規制

 

と記載されているではありませんか。

お恥ずかしい話ですが、仕様の確認が不十分でした。

 

 

▶システムからショートメールの送信

 

2014年から、NEXMO社(イギリス本社)のSMSサービスである「Nexmo(ネクスモ)」が日本国内で展開されるようになりました。

従量課金の有料サービスとなりますが、確実に会員に情報を伝える手段が他にないことから、本方式を採用することが決まりました。

これで一安心と思いきや、ここでまた迷惑メールの規制の壁にぶつかることになります。

 

キャリア別に送信を確認すると、auだけどうもうまく行きません。

これは、auが独自に設定している、ショートメール(Cメール)安心ブロック機能に起因するものでした。

 

2005年3月から、強制的に有料会員登録されるワンクリック請求サイトへのアクセスを防ぐため、URLリンク(http://~)や電話番号が記載されたメッセージをサーバでブロックする機能として提供を開始いたしました。

 

ショートメールは、短い文章で会員に役に立つ情報を提供する目的で導入しました。そのためには、リンクや電話番号の情報は、必要不可欠なものでありました。

「困った、困った。どうしよう」と悩みながらも、他のキャリアにはとりあえず送信できるので、宛先がauの場合、ネクスモではなく、他のサービスを利用する方法で検討しました。

新機能はVB.net+提供されているAPIをコールすることで実現可能となりました。

その後、朗報が入ります。

auから2015年11月で「安心ブロック」の提供を終了するアナウンスがありました。

機能解除により、現在では全キャリアに対してリンクを含めたショートメールが送信できるようになりました。

sms

エラーが発生した場合、英語のメッセージで意味がわからないとか、一斉メール送信の最中に、プールしているネクスモへの使用料が枯渇すると送信できないなど、まだまだ対応中の機能もあります。

 

パソコンからショートメールを送信する機能が必要な場合、一度ご相談ください。ご要望に応じた提案・サービスをご提供致します。

 

 

 

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